『A Widow in Batavia(バタヴィアの未亡人) 』は、17世紀に長崎で生まれた日蘭混血女性のコルネリア・ファン・ネイエンローデ (Cornelia van Nijenroode)をテーマに大航海時代のアジア島嶼部と現代文化の関係を探る音を扱ったコンサート作品です。本作品は環境音や楽器音そして電子音を駆使しながら、異なる世界の変化を同時に操作していくもので、立体音響技術による特殊音場を取り入れライブ演奏と融合していくものです。 本コンサートは、大航海時代のアジア島嶼の各地で使用された数々のテクストを土台に、その時代性を描写している箇所が多くあります。日本や東南アジアで使用されていた「じゃがたら文」「オラショ」「パントゥン(Pantun)」といった異なるテクストを全体の連続した時間の中で扱い、マルチプルな世界観を束ねてゆく試みです。この世界観を創出するために電子音や環境音を立体音場の装置の中で展開させ、西洋楽器やインドネシア楽器を取り入れることで、音や音楽の異なる世界観を重層的に展開してゆく作品として創作したものです。

A Widow in Batavia
(2015/15mins/Music Concert)
Japan Premiere: JAZZTREFFEN 2015 @ Goethe Institut Tokyo

Yasuhiro Morinaga: direction
Junko Sato: vocal
Rizman Putra: dialogue
Maiko Ishii: piano
Netsume Saiki: violin
Taeko Kobayashi: violin
Hiroki Taniguchi: cello
Sumiyanto: rumba
Kumi Masuda: gender
Takahiro Yamaguchi: sound engineer
Jiro Kubo: 3d spatial sound device
Noriyuki Watanabe: illuminator
Masayasu Hanai: producer
Makoto Miyanogawa: executive producer
Production: SongxJazz

製作国: 日本
製作年:2015年
分数: 15分
形式: コンサート