Current

The Voice of Inconstant Savage
[Commissioned Work] This multifaceted, polyphonic and immersive sound installation by Yasuhiro Morinaga establishes a historical encounter between Portuguese culture and Japan, memories and myths that remain and coexist with other cultures of the Amazon. Commissioned for the Engawa – Japanese Contemporary Art Season programme , The Voice of Inconstant (2023) is an immersive installation that superimposes a prayer inspired by the story of a 16th-century Portuguese missionary, a chant from a Kakure-Kirishitan (hidden Christians) prayer – a religion rooted in Nagasaki Prefecture –, a chant from the Karawara spirits of the Awá indigenous people – who live in the Amazon rainforest – and a chorus of Western Gregorian chant. Morinaga questions the position of the aesthetics of inconstancy in relation to the discourse of the “savage” that modern society confronts.

Field recordings

Sombat Simla: Master Of Bamboo Mouth Organ
Simla is known in Thailand as one of the greatest living players of the khene, the ancient bamboo mouth organ particularly associated with Laos but found throughout East and Southeast Asia. His virtuosic and endlessly inventive renditions of traditional and popular songs have earned him the title ‘the god of khene’, and he is known for his innovative techniques and ability to mimic other instruments and non-musical sound, including, as a writer for the Bangkok Post describes, ‘the sound of a train journey, complete with traffic crossings and the call of barbecue chicken vendors’.

Field recordings

Yasuhiro Morinaga presents Field Recording Series Slamet Gundono [Surakarta, Indonesia]
Slamet Gundono [Surakarta, Indonesia]
インドネシアはジャワ島のスラカルタで活動するパフォーマーのスラマット・グンドノとフィールドレコーディングした作品です。スラマット・グンドノはジャワ島を代表するパフォーマー、音楽家、影絵師。インドネシアの伝統文化を探求しながら独自のユーモアと風刺で、物語の事実/虚構を混ぜ合わせながら現代社会の様相をユニークな音楽として歌うユニークなアーティストです。森永とグンドノは2011年に公演された振付家である北村明子のダンス作品『To Belong』で知り合いになって以来、幾度となくコミュニケーションを交わし、今回のレコーディング・プロダクションにたどり着きました。二本のマイクロフォンでグンドノの歌声と楽器、そしてクンダンやゲンデルといったインドネシアの楽器演奏を一回録り(グンドノの音楽はその日の彼の気分で音楽が全く変わってしまう)で実現させ、一切のポスト・プロダクションを省くことで、フィールドでの彼を取り巻いた環境を如実に表す作品となっています。

Cinema

孤独な惑星
孤独な惑星
都会に生きる男女の微妙な三角関係を描いた現代的ラブストーリー。 隣の部屋で暮らす男性を、ひょんなことからベランダに住まわせることになったヒロインの危うい心の移ろいを、決め細やかに映し出す。最も旬な俳優、綾野剛を主演に迎え、女性ならずとも男性にも共感出来る恋愛映画となった。時々刻々と変容していく三角関係を、スリリングな緊張感と遊び心で描き、『ゆめこの大冒険』、『オーバードライヴ』などで多彩な演出技法を見せた筒井武文監督作品。 主演は、モデルとして「婦人画報」「ミセス」などの人気女性誌で活躍し、本作で映画初出演を務めた竹厚綾と強靭さとセンシティブな表現力で、映画『クローズZERO II』、『うさぎドロップ』、『GANTZ PERFECT ANSWER』、ドラマ「Mother」でも注目を浴びる、人気・実力とも今最も勢いのある俳優、綾野剛。共演には、映画『バトル・ロワイアル』、『チルソクの夏』、『リンダリンダリンダ』で溌剌とした印象を残した三村恭代や 映画『カイジ2』などに出演する水橋研二、ミュージシャン・俳優として、どれも一流なエンタティナーとして活躍するミッキー・カーチスらが脇を固める。 (ストーリー) 会社員として淡々と仕事をこなす真里(竹厚綾)は、東京近郊のマンションで気楽な独身生活を送っている。 一方彼女の隣にはカップルが住んでおり、痴話げんかをしたり楽しそうに会話をしたりする声が毎日のように聞こえてきた。 ある晩真里が仕事から帰宅すると、鍵を忘れて玄関の前にしゃがみ込んで寒さに震えている隣の部屋の男(綾野剛)の姿があった。

Installation

Invisible Ensemble
インドネシア、ジャワ島中部の儀礼ルワタン(Ruwatan)の一節を使用したサウンド・インスタレーション。ルワタン(Ruwatan)は、悪霊や危険または特定の人や出来事といった事象から身を守るための儀礼である。ジョグジャカルタのダラン(影絵師)のチャトゥール・クンコロ(Catur Kuncoro)や詩人のグナワン・マリヤント(Gunawan Maryanto)が朗誦するルワタンの一節に加え、この儀礼で伴奏されるゲンデルやボナンといった青銅楽器(ガムラン)の音、バイクの通過音や鳥のさえずりといった生活環境の音を立体音響の空間に散在させている。聴取者はヘッドフォンを装着し自由に展示空間を行き来しながらこれらの音を束ねてゆく。その音の痕跡は、ステレオの音声ファイルとして、聴取者自らの携帯電話に保存して持ち帰ることができる作品である。