Archival sounds

『Archival Sound Series : Jose Maceda』

武満徹(日本)やタンドゥン(中国)と並び、20世紀のアジアを代表する作曲家であるフィリピンのホセ・マセダ(1917-2004)による半世紀前のフィールド・レコーディング集。 現代音楽の作曲家であるホセは、東南アジアの音楽文化を体系化した一人として民族音楽学の研究者としても多大な業績を残した人物である。本作品はマセダが初めてフィールドワークを行った1953年からの約20年間を振り返り、フィリピンの少数民族による音楽文化を包括する音源集となっている。地理学的な国境線だけでは語ることのできないフィリピンの音楽文化を、ホセの触る録音機からきこえてくる音・音楽・ノイズを我々の耳へ近づけてくれる作品となっている。

『Archival Sound Series : Sir. Ludwig Koch』

ルドウィグ・コックは、フィールド・レコーディングにおけるパイオニアだ。録音技術史上、自然環境音や野生動物の録音に関して最も重要な人物である。本アルバムは、コックが1889~1952年に外地でレコーディングした貴重音源集だ。作曲家のヨハネス・ブラームス本人が演奏するピアノ曲やベルギー王室の委託を受けて採取したサウンドスケープ、50年代のパリの都市環境音等、欧州における自然環境音・都市騒音を考察する上で重要な音源集となっており、森永泰弘と英国立図書館サウンド・アーカイブ部門の共同プロデュースにより発表された極めてレアな音源集だ。