文化人類学や社会人類学の知見を取り入れた二人のアーティスト、曽我英子と森永泰弘が北海道の白老に滞在し、地域の人々との交流や土地の記録を通じて、歴史、文化、風土について学び作品を制作する展覧会。

ウイマム文化芸術プロジェクト アーティスト・イン・レジデンスプログラム in 白老

滞在制作成果発表「曽我英子&森永泰弘 展覧会」
2018年9月21日(金)〜23日(日)
開館時間: 10:00〜18:00 ★入場無料
関連イベント:9月23日(日)13:30〜 アーティスト・トーク
会場:旧 田辺本店(白老駅前) 北海道白老郡白老町大町2丁目3-20
※JR白老駅 南口交差点角

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文化庁委託事業「平成30年度戦略的芸術文化創造推進事業」
主催:文化庁 / ウイマム文化芸術実行委員会
企画制作:ウイマム文化芸術実行委員会
後援:北海道教育庁胆振教育局 / 白老町 / 白老町教育委員会 / 一般社団法人白老観光協会 / NPO法人北海道遺産協議会 / 白老町商工会 / 協同組合白老商業振興会 / 虎杖浜竹浦観光連合会 / 一般社団法人白老青年会議所 / 室蘭民報社 / 苫小牧民報社 / 北海道新聞苫小牧支社 / 読売新聞社苫小牧支局

協力:竹浦物産竹材店 / 協同組合白老町商業振興会 / 株式会社はくねん / NPO法人 御用聞きわらび / 登別映像機材博物館 / 知里幸恵 銀のしずく記念館 / 株式会社haku / 飛生アートコミュニティー / マユンキキ / NPO法人 S-AIR / M gene Design / Rempei Mizuno / 白老民族芸能保存会 / ウタウカンパニー株式会社 / 田辺やえこ / 遊狸庵 / 野本正博 / 立石信一 / 飯島博光 / 菊地辰徳 / YORMA / 白老観光協会 / Nolan Perison / Nalyssa Runge

「ウイマム -uymam-」とは?



アイヌ語で“交易(※)”を表す。特に初期ウイマム(1600年代初期)は、人と人、集落と集落、アイヌと他国・地域等、相互の目的・利益を叶えるための対等な交換儀礼であり、文字を持たぬアイヌにとってモノだけでなく精神文化的にも重要な交流であったとされる。その後(松前藩による和人地との区分策や商場知行制等を通じ、)アイヌ民族への政治経済的支配が強化されて行く中で、「ウイマム」は1600年後半期頃には政治的支配の有力な手段の1つへと転化していったとされる。



ウイマム文化芸術プロジェクトは文化芸術を通じた交易・交流の様々な場を人、地域、社会へ創出し、時に地域社会の課題解決への貢献に一躍を担う活動を目指している。上述のウイマムの意味解説の中では、初期の対等性と共生の形態を尊重し、多様なアートプロジェクトの展開や地域内外との交易・交流を通じ、期待を込めて現代の「ウイマム」の実践を試みる。



※参考辞書

『アイヌ語沙流方言辞典』田村すず子草風館

『アイヌ語千歳方言辞典』中川裕、草風館

『萱野茂のアイヌ語辞典 増補版』萱野茂、三省堂